コロナ禍での中国、アセアン、インドのアジア地域全体を見据えた
サプライチェーン再構築の方向性

現在のコロナ禍の中、アジア各国の経済もロックダウンなどの影響を受け、一般消費も失業率も落ち込み、大打撃を受けています。

日本貿易振興機構（ジェトロ）が窓口となっている「海外サプライチェーン多元化等支援事業」の動きも出てきている中、かつ感染の収束してきた国、未だ拡大し続けている国と状況も様々な中で、中国、インド、タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシアなどの各国のサプライチェーン運用の現状と今後の来年度までの展望を示し、アジア全体の供給網見直しの方向性、他社動向をご紹介します。

さらに、アジア各国でのサプライチェーン供給網の現状と今後に向けた施策の具体例についても、ご紹介いたします。

各国でも従業員のリストラも一部では始まっていますが、それ以外にも企業が生き残るためにやるべき施策を、どの会社も模索しております。

・物流、生産、間接業務コストのさらなる削減：
　中国、インド、タイ、インドネシア
・従業員の多能工化の推進（柔軟に他作業も兼任できるメンバを増やす）：
　タイ、インドネシア
・従来顧客への日次の納品遅れを無くすなどのサービスレベル向上
　（他競合に顧客が流れないように）：中国、インド、タイ
・IoTのさらなる活用によるコスト効率化：ベトナム、マレーシア
・部品材料調達先の各国横断、あるいは各国内での見直し：全域

今回は、
株式会社クニエが駐在拠点を持つ中国、タイ、ベトナム、マレーシア、及びインドネシア、Asprova社が駐在拠点を持つインドからの供給網現場の最新情報も参考にしつつ、弊社の見解、今後の供給網再構築の展望について、ご紹介いたします。

LightSCMの薦め

一地域内での分散した工場やサプライヤとの小さなSCMについてスケジューラの
観点でご説明いたします。

・計画サイクルの短縮とサプライチェーンの見える化
　※:需要変動への迅速な対応及びサプライチェーンの見える化の促進
・フレキシブルな在庫引き当て及び適正在庫の調整
　※:仕掛在庫及び製品在庫の削減、且つ適正在庫への対応
・コストの見える化(Key Performance Indicator)
　※:未来の利益率や資産の KPIを可視化し改善の促進
・購買及び外注への発注計画の作成
　※:納期に合わせて購買ルートをフレキシブルに調整する事で適正な購買を実現
・コンテナの積載率の向上
　※:コンテナの配送に合わせて生産する事で積載率を改善
・作業スキルのシミュレーション
　※:作業員のスキルあるいは熟練者の有無を反映する事で現実てきな計画を作成
・ビールゲームなどでのSCM体験ゲームの紹介